全景
Thin-Uタイプのネック。アイバニーズのWizardシェイプと非常に似ている。
幅広タイプの指板(ナット位置:43mm)。指板の広さに対して、ナットの弦間ピッチはあまり広くはない。
木部はWarmoth社製。
なかなか綺麗な木目が出ている。程良く小振りで扱いやすいボディ。
ネックジョイント位置は、かなり深い。ボディは大胆にカットされていて、24Fまでストレス無く弾ける。所有者(さくら)が、アームはあまり使わないとの事で、ESP Arming Adjusterを取り付けた。
body : honduras mahogany / maple
neck : maple
fingerboard : rosewood
PU : YGDH-1B By DiMarzio(PAF-Pro相当?)
PU : YGDS-1B By DiMarzio
PU : YGDH-2B By DiMarzio(FRED相当?)
調整の為、一時的に預かったギター。
ヤマハが90年代からトップラインとして出していた、HR/HM〜ハードフュージョン(?)向けの万能タイプギター。スティーヴィー・サラス等が使っていた記憶が有る。余談だけど、ギターを始めた頃いつかはこんなの欲しいなぁとカタログで眺めていたモデルでもあるw
まず感じるのは、細かい部分まで配慮された作りの良さ。ペグにまで「YAMAHA」と刻印されていて、やはり超大メーカーは違うな…と思ったw(OEMかもしれないが)。ボディのデザインがまた絶妙で、大きすぎず小さすぎず尖りすぎず丸すぎず…、コレ系のストラト進化系ギターでは、Pacificaのボディが一番好きだったりする。
ネックはまんまWizardネックw Wizardネックの紫RGと交互に握ってみたが、ほとんど差が解らなかった。ネックのジョイントがかなり深い位置で、その分ボディのジョイント部は大胆にカットされていて24Fまでストレス無く弾ける。RGだってかなりハイポジションの弾きやすいギターだと思ってたけどそれ以上。
指板幅はナット位置で43mmと広めなのだけど、ナット弦間ピッチ自体は42mm指板のそれと変わらない感じ。
生音は
Ibanez USA-Custom RGに似ている。どちらかと言うとまろやかタイプ。アンプを通すと、自分のギターより明るい音がする。これはPUのキャラクターの違いが効いてるのかなと思う。Pacifica Customの搭載PUについてgoogle等で調べてみると、どうもフロントはPAF-Pro相当、リアはFRED相当らしい。リアの音は、明るいながらも中域がしっかりあって、なかなか気持ち良い。フロントも良いのだけど、自分の好み的にはちょっと固いかなぁとも。この音、以前
Ibanez USA-Custom RGにPAF-Pro載せてた時の音にそっくりだったりw 個人的には、Air Norton辺りに載せ替えたい感じだけど、PAF-Proの方がテクニカルにはプレイし易いと思う。レガートやタッピングで音が出やすい気がした。
このギターで一番関心したのは、ヤマハオリジナルのFRT「Rockin' Magic-ProIII」。これが、細かい所までよく考えて作ってあって関心した。FRTにおいてオクターブピッチの調整は非常に面倒なモノだけど、このトレモロ、サドル固定のボルトを緩めても、弦の張力でサドルが勝手に動いたりしないんですよ。弦ロックのボルトの下にあるボルトをレンチで回す事で、サドルを前後出来る。これは、非常ーーーーーに便利w
総論としては、非常に良くできたギター。もっと売れていても良さそうなモンだと思う。ギター専業メーカーじゃない分、イメージ等で損してるのかな。
一時的に預かっていただけなのに、欲しくなってしまったw